第372回 キプロス通信 キプロスの微妙な状況

  • 2009/07/31(金) 22:05:48

Nr.372, delikate Situation von Zypern

その昔、日本国外務省はキプロスに対して
サイプラスという名前を与えていた。

その頃チェコはチェッコだったし、ワルソーなんて表記もあった。
ワルソー条約はバックパッカーには有名だろう。
しかし「ワルシャワ条約機構」である。

キプロスを漢字で「塞浦路斯」と書く。
ほとんど夜露死苦のノリ。

でも略称はなぜか「機」。

さらに「居比路」、「塞布路斯」なんて書き方もあるのだそうだ。

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いや、そんな話をしたいのではない。話がそれた。

「キプロスはどの地域に含まれるのか?」である


・キプロスを「ヨーロッパ」に含める。
外務省、yahooドイツ(天気予報), yahoo.co.jp(天気予報)、
softbank、NTT docomo、イー・モバイル、bell bell、wikipedia

・キプロスを「ヨーロッパ・ロシア」に含める。
NTT Communications

・キプロスを「南ヨーロッパ」に含める。
地球の歩き方

・キプロスを「中近東」に含める。
日本郵便

・キプロスを「中東・アフリカ」に含める。
yahoo.co.jp(トラベル)、国際物流

・キプロスを「アフリカ・中近東」に含める。
amazon.co.jp

・キプロスを「アジア」に含める。
au by KDDI、KDDI国際電話、Fusion communications、栃木県外国人登録者数調査


この他、西アジアに含める国連がある。

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こうして見てみると、キプロスの微妙な位置が分かる。
トルコでさえこれほどではない。

トルコは、(キリスト教クラブの)EU加盟問題で揺れているので、
ヨーロッパかアジアか中(近)東かの議論は出てくるところ。
さすがにアフリカに含める人はいない。



地域を分ける手段として、宗教の違いを「優先的(断定的ではない)」に利用するなら、
キプロスは明らかにヨーロッパである。

多勢力のキプロス正教は東方正教会に属するので、
多くのスラブ諸国と同じように(東/南)ヨーロッパに含めないと都合が悪い。


距離を基点にすると、ヨーロッパ大陸からは遥かに離れており、
レバノンやシリアの方が近い。
キプロス島の半分はトルコ系であることもあって、中近東に含めたくなる気持ちも分かる。

また、
キプロス島から南に進路を取ると、いささか遠いがエジプトのシナイ半島に流れ着く。
ならば、アフリカ地域に含めるか。


トルコを「小アジア」という。
そこから?キプロスをアジアに含めることもあるようだ。
しかし、これは飛躍のしすぎだろう。

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地域別にカテゴリー分けするのは限界がある。

利用者はキプロスやトルコになんて電話しない、
旅行にも行かないだろうと思って軽く扱っていないか。
検索がしにくいのである。

上記の機関にしても、
世界全部の国・地域を50音順かアルファベット順の一覧にしたほうがよい。

その所をよく分かっている事業所もある。


それでもわたしの意見を付せば
キプロスは(南)ヨーロッパである。
ギリシャ語を話し、東方正教会の国なので。

第371回 キプロス通信 虫づくしメニュー

  • 2009/07/28(火) 22:14:31

Nr.371, überall Insekte

先日、ゴキブリを見たことを書いた。
反響がよろしかったので、またゴキブリネタにする。


実際、家の中でゴキを見るのは初めてのことだった。
家の外でなら何度か見たことがある。

やはり、家の中で見るゴキブリには風格がある。

日本では、冬でも暖かいためPCのタワーケースの中に住むゴキブリがいて、
ほこりと糞でショートすることもあるというが、
キプロスではそんなことはないだろう。

わざわざ狭いパソコンの中に住む必要などない。
冬でも暖かいので、堂々と屋外に住めばいいわけだ。

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そして・・・


今度は台所にゴキブリが出た。でかい。

過日、浴室で見たご老体ゴキとは違い、今度はマラドーナ級である。
電気を付けた途端、颯爽と駆け出した。

陽気が良すぎるので生ごみのバケツは
ベランダに出して置いているのだがそこから来たか?

隣の家のバルコニーがジャングルになっている。
蚊やアリもそこからやって来るのかも。

第370回 キプロス通信 とにかく暑い

  • 2009/07/27(月) 15:27:44

Nr.370, Scheußlich heiß

キプロスは一昔、二昔前の日本に似ている。

この国を訪れた人は、至る所で懐かしさを覚えることだろう−−−


裸の男たちが縁側でだらりとビールを飲み、
白い日傘の女たちは颯爽とショッピング。
子供たちは元気に戸外を自転車で走り回る。

そこに登場するのが、
奇妙な旋律を響かせるアイス・キャンディー売りの自動車。
童謡「ちょうちょ」ではないか。

原色気味のボディペインティングは
子供の目にはさぞかし魅力的に映るに違いない。

木製の電柱からはヘロヘロした電線が力なく延び、
遠くから犬の喧嘩の声が響いてくる。(←ドイツではまずあり得ない)

この季節、日中の気温は30℃を下らない。
昨日は37℃を観測した。

毎日晴れ。
この国で手に入る辞書に「天気予報」の項はないのだろう。


学校のプールから帰る夏休みを思い出す。
街路樹からはセミの大合唱。目の前の空気が揺らめく。

売店の前を通りかかると、大きなアイスボックス。
家に帰ったらお金を持って引き返そう。

いや、家で裸になってビールを飲もう。

第369回 キプロス通信 黒光り、といえば

  • 2009/07/20(月) 19:04:41

Nr.369, Was schwarz glänzt.

浴室にゴキブリが出ました。

ドイツでは一度も見たことがなかった、アイツが。。。
こちらのは茶色で触覚が長い。
胴体もやや長くてスマートである。

黒光りしていないため不気味さは半減し、
スズムシのようにも見える

キプロス在住の方の至言。
・「日本のゴキプリに比べて場数踏んでないのか(退治されそうになる場数)
ちょっとまぬけな印象」
・「見つけたら95パーセント退治できる」

確かに動きがのろく、手づかみできそうなくらいである。

第368回 ドイツ通信 お色直し

  • 2009/07/15(水) 18:18:25

Nr.368, Umkleidung

さて、このイーストサイドギャラリーがTVや雑誌で取り上げられる際、
必ずといっていいほど使われる題材がある。


ブレジネフとホーネッカーのキス(2008年8月20日)
題材はおそらくコチラの写真。


この有名な絵も修復されることになり、
塗りつぶされた時には作者のロシア人画家が憤慨したという話があったが、
いよいよ描き直しが始まった。

(2009年6月21日)








この絵が完成する前に、わたしはベルリンを離れたが、
つい先日、完成したとの報に接した。


この絵もかなりボロボロになっていた。
(2009年6月21日)


(2008年8月20日)


(2009年6月21日)



塗りつぶされる前。(2008年8月20日)


標識に描かれた絵だけが残った。(2009年6月21日)


絵の修復と同時に、壁自体も修復の対象となっている。(2009年6月21日)


削り取った壁が積まれ、
爪くらいの大きさの細かな破片があちこちに転がっているので
今ならタダで拾えることでしょう。

さて、この一連の壁の一番端。
人があまり近寄らないところに、パンツを貼り並べた作品がある。
(2009年6月21日)


これも修復されるのだろうか。
パンツは既にボロボロなので、新品とお取替え時かも。