第527回 トルコ通信 不快指数全開

  • 2010/11/27(土) 21:54:27

Nr.527, Unannehmlichkeitsquotient explodiert

巨大なサバンジュ・メルケズ・モスクを見学した後、町を歩いていると
自転車に乗った中年男性と行き会った。

「非常に」親しそうに話しかけてくる。
どこから来たのか、このモスクの由来がどうの、旧市街にはあれがあるこれがある。
など。

そしてわたしが普通に歩いているだけなのに、勝手に案内を始める。
その度に返事をするのが面倒くさい。



この間もカイセリでこんな人に出くわしたなあ。

表面上はとても親切そうに接してくる。
この町を誇りに思い、そして見所を案内して回る人たち。



そのうち「何の仕事をしてるんだ?」という話になってきた。
日本ではどのくらい稼げるんだ、とも。

ここで正直な答えをいうほど、お人好しではありません。



そして思った。
こいつは明らかに怪しい



イスタンブールだったら真っ先に疑ってかかるべきタチの輩である。
まさか、大して観光客もいそうにないこのアダナにもいるのか?


そして聞いてみた。
「あなたは何の仕事をしてるんだ?」

やや小さい声で、
「ああ、その辺でカーペットをやってるよ



キターーーーーーーーーーーーーッ!!!!



この辺りからわたしの対応も輪を掛けてなおざりになってくる。
もう「ふーん、あーそー」などとしか答えない。

ここままだといつまでたっても付いてきて埒があかない。

丁度、昼頃になって腹も空いてきたので、
近くのケバブ屋に入る。

案内を続けようとする男性をさしおいて
「ここで昼ごはん食べるから」とそそくさと店に入る。

男性はいささか不満顔(未練顔?)だったが、何と店の中まで付いてきた!
一緒に食うのかよ。

しかも同じテーブル。



食べ終わってチャイを堪能しているとウェイターがレシートを持ってきた。
男性はレシートを一読すると、それをわたしの方へぽっと寄越す。

わたしは素知らぬふりをして自分の分の料金を出すと、
このペテン師はこう言い放った。



キミが払ってよ


は?

「何で?」
訳が分からない。


「案内してやったじゃないか。本当なら10リラは欲しいところだ。
ケバブのたった4リラくらいいいじゃないか」
ときた。

ふーざーけーんーなー。

ウェイターには
「こんな人など知らない。友達ではない。わたしは自分の分だけ払う」
とそそくさと会計を済ませた。

「案内など頼んでいない」
と退席しようとすると、ゴロツキはさっきまでの善人振りをかなぐり捨てた。
「そうかよ。じゃ、行けば」


この流れと不快感はトルコで実際に体験しないと
なかなか分かってもらえないと思います。

市井の人は本当にいい人たちなんだがなあ。
旅行者が会うような人は変な人である確率が高い。



教訓:
名前の次に職業を尋ねる。
大抵、相手も職業を聞いてくるのでお互い様。

「絨毯屋」と答えたら「いらない」と予め釘を刺しておけるし、対応もし易い。

第526回 トルコ通信 小さきもの

  • 2010/11/24(水) 14:20:42

Nr.526, Die Kleinen

前回が巨大なモスクだったので、今回は小さい者・物を。



アダナ行きのPegasus Airlinesで見た機内安全ビデオ。

出演するのは全て5、6歳の子供。


機内設備を説明する化粧したフライトアテンダント。

スーツを着たビジネス客。

更には制服を着た機長までもが子供。


安全のしおりや酸素マスクのビデオ説明の合間合間に
機長が操縦桿で激しく遊ぶ様子がインサートされていて笑いを誘う。

かわいらしい子供たちの仕草はまるで学芸会を見ているかのよう。

これは思わず見てしまう。
上手い仕掛けだなと思いました。

Pegasus Airlines Safety Announcement (Turkish Edition)

Pegasus Airlines Safety Announcement (English Edition)



こちらはアダナの路上で見かけた動物売り(?)の屋台。




プラスティックの容器にウサギやヒヨコがわんさといる。

ウサギは占い用かとも思ったが、そうではないらしい。


ヒヨコはカラフルに塗られていて、箱に大量に詰め込まれています。



地のままのひよこも別の箱にいました。



何でしょうね、一体。

昔の金魚売りみたいなもの?

第525回 トルコ通信 飛んであだない頃に

  • 2010/11/23(火) 15:03:36

Nr.525, Verbringen im vergänglichen Verreisens


http://mogmet.blog20.fc2.com/blog-entry-31.html


イスタンブールから飛んでアダナ(Adana)へ。
地中海にも近い平野に広がる工業都市。

人口100万を越える都市の割には、
空港から町に向かうバスは乗り合いのマイクロバス。


雨上がりなのか、舗装されていない道路には
砂利や泥から出来た水溜りが多く、揺れることこの上ない。


町外れを流れるセイハン川のほとりに立つ、
白亜のサバンジュ・メルケズ・モスク。




このとりわけ新しいモスクは
トルコ最大のサバンジュ財閥の寄付により1998年建造。

ミナレットを6本持つモスクは、イスタンブールにもあるがかなり珍しい。




中に入ると電気掃除機を掛けていた管理人から「塔に登ってみないか?」
とお誘いを受ける。




ミナレットには毎日アザーンが流れるスピーカーが取り付けられているので
登るための設備が必ずある。

さすがに、これだけ高く新しい塔だと、エレベーター付き。


塔上まで登ればアダナの町を一望できる、と身振り手振りで誘ってくる。
20ユーロ、だそうだ。

天気も良くなかったしそんなに払うつもりはないので断った。


OKしていれば、このおじさんのポケットに臨時収入が入ったのだろう。


こちらは町なかにある、歴史のあるモスク。


ミナレットは1本のみ。

第524回 トルコ通信 マルマライ計画

  • 2010/11/20(土) 10:22:21

Nr.524, Marmaray Projekt

ヨーロッパ側とアジア側に分かれるイスタンブールを
海底で結ぶ「マルマライ計画」。


現在、2本の橋が両側を結んでいますが、交通量は飽和状態。


通勤ラッシュに当たると、渡るのに1〜2時間かかってしまいます。



鉄道を利用するにしても、
一度ヨーロッパ側の終点駅で列車を降り、
フェリーでアジア側の鉄道駅まで行く手間があります。

この経路は
アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」で有名です。


マルマライ計画概況



この「ボスポラス海峡横断鉄道トンネル建設工事 」は
日本の大成建設が受注し、工事が行われています。


工事現場断面概況



現在、トルコでの主な鉄道輸送は、ほぼアジア側のみ。


この海底トンネルが完成すれば、
イスタンブールの公共交通機関に占める鉄道の割合が格段に増える見込みです。

また車による交通渋滞もかなり軽減するでしょう。


大成建設。ヨーロッパ側の鉄道駅、スィルケジ駅付近にて





Official Development Assistance(ODA)と書かれています。

異国で見る日の丸はどこか違う。

第523回 トルコ通信 恋のクルミ伝説

  • 2010/11/18(木) 10:29:42

Nr.523, Koi no Kurumi Densetsu

以前、トルコのお菓子、HELVA体験レポートを書きました。

あの時はピスタチオ入りでしたが、今度はクルミ入り。





予想に反して甘さは控えめ(といってもトルコのスイーツはどれも極甘ですが)で、
ココアもそんなにきつくありません。


半分を一度に完食



他にも違う味が揃っているので試してみたいと思います。